1週間ぶりに中国出張を終えて、土曜日に帰国しました。
今回も、複数の場所にて中国側とビジネス打合せを行いましたが、移動の際に
感じたことをお伝えしたいと思います。
最大のギャップは中国の現状に対する認識でしょうか。
日本のメディアは、中国経済の減速などと、ネガティブな面のみを報道しますが、
成長している分野、伸びている分野などの話はほとんど報道しません。
良いことは書かず、悪いことの情報のみ載せるという形です。
しかし、これは本当でしょうか。
幾つかの場所を訪問してみても、道路工事、地下鉄建設、大型ショッピングセンター、
高層オフィスビル、大型マンション、自動車工場建設など、まだまだこれからと
いうところが多々あります。確かに、既に建設済みで、売れ残ったマンションなどは
あるかもしれませんが、あれだけの人口がある国であり、より良い住処を欲しがる人
はこれからも出てくるのではないでしょうか。
私の実感としては、成長スピードは従来より落ちたけれど、右肩上がりはまだまだ
続くというのが予想です。
もう一つは、中国でもCCTVを中心に、日本の「新安保法制」の話が連日報道されて
いました。あれっと思ったことは、これに関して、政府の動きだけでなく、それに
対するデモの様子や市民の声なども同時に報道していたことです。
中国では、政府の政策に対して公に反旗を翻すことはできません。しかし、このような
人々の画面を見ていて、中国の人はどのような感情を持つのだろうと、ふと思った
次第です。人々の認識は次第に変化していくのかもしれません。