エレクトリフィケーション コンサルティング ホームページ

e-mobilityコンサルタント/ 新商品開発コンサルタントです

04月

2015年4月26日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

「自動車100年塾」の設立について

この度、自動車に関連した仕事に携わっている3人が集まり、手弁当的活動ですが、勉強会として「自動車100年塾」を立ち上げることと致しました。

発端は、2月上旬まで遡ります。旧知の3人が集まって話をしていた際、自動車産業は一見好景気を謳歌しているが、将来を考えると欧米に対して、このままでは負けてしまうのではないか。いや既に負け始めているのではないかということになりました。

というのは、将来を考えたとき、どうみても自動車産業は従来とは異なる発想が求められるのですが、それに対して自動車関係者の多くは、従来の発想に閉じこもりがちであり、なかなかその発想から出ようとしていないのではないかと。
また知見や視野を広げたくても、セミナーなどは数多く開催されていうものの、一方通行であり、交流も含めてそのような場がないのではとの結論に至りました。

それで、まさに勝手連的な発想ですが、我々3人がそのような場を創ることのお手伝いを出来ないかと考えたものです。

第1回の活動は以下HPにあるとおり5月29日(金)を予定しております。
初回の講師として、著書『技術力で優る日本が、なぜ事業で負けるのか』などで著名な産学連携推進機構理事長の妹尾堅一郎先生に、心意気をご説明し快諾していただきました。

この活動は3ヶ月に1度の割合にて開催し、年4回ペースで計画しております。
今回初めてとなりますが、下記HPを見て、もし「ビリビリ!」とこられた方は、まだ少し席もありますので、ご参加申請いただけると幸甚です。

http://carnorama.jp/auto100.html

 

 

2015年4月13日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

先週、約3年振りに中国に行ってきました。これまで政治的な問題が報道されていた
ことと、他のアジア諸国の興隆が話題になっていたので、少し足が遠のいていた
のかもしれません。

上海や幾つかの都市を訪問しただけなのですが、個人的な感想を一言で言えば、
「やばい!」と感じました。それはあまりにも日本車の退潮が著しいと感じた
からです。2014年の日系7社販売シェアは約18%にまで低下しているようですが、
感覚的には、上海などの都市部では10台に1台ぐらいしか日本車が走っていない
のではと思えるほど少なくなっています。

逆に大きく台頭しているのがドイツ車と米国車です。まるで日本がシェアを低下
した穴を埋めるように、大きくシェアを伸ばしています。

日本のメディアなどでは、日系自動車メーカーの中国に於ける投資の停滞や、部品
メーカーの撤退記事を掲載していますが、中国は昨年も約2350万台販売しており、
以前として世界でダントツの販売規模です。さらに、まだまだクルマの所有者が
少ないことから、今後も2020年に向けて3,000万台やそれ以上に伸びしろがある
ように見受けます。

このようなことから、あまり日本の報道などに惑わされずに、この巨大マーケットを
どうとらえるかが大切ではないでしょうか。欧米などは、政治と経済を巧みに使い分け、
結果的に自動車ビジネスを拡大しているように思えます。
日本車の退潮を見るにつけ、あまりに早く見切り過ぎることに対して、ビリビリ!と
懸念を覚えた次第です。