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CEATECにてトークショーのモデレーターを担当

10月9日、CEATEC会場のロームブースにて、特別セミナーの開催、およびロームエンジニアとのトークショーのモデレーターを担当させていただきました。トークショーでは、たいへん来場者の多い時間帯となり、大盛況の開催となりました。

トークショー

 

2014年10月7日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

10月6日、台風18号が過ぎた直後に、海浜幕張にて準備が進むCEATECのメディア
コンベンションに参加しました。各ブースは、台風のため機材が到着していなかった
り、技術者が到着できないため、展示が遅れており、10月7日からの開催のため相当
焦っているように見受けました。

いくつかは準備完了しており、その中で、ひときわ目を引いたのが、パナソニック
による「Technics」ブランドの復活です。大型のスピーカーやアンプなどのカット
モデルなども展示され、まだ音は聞くことはできなかったものの、大きなエリアを
占めていました。

今の若い方はご存じないかもしれませんが、昔は高級オーディオの代名詞として、
Technics(テクニクス)ブランドは憧れをもっていたものでした。

それが2010年には廃止され、ヘアドライヤーからオーディオ・テレビにいたるまで、
全てがパナソニックブランドに統一されてしまい、本当にこれで良いのかなかと
思っていたものです。

過去の経緯を知るものからみれば、復活展示されたTechnicsのオーディオ機器を見て、
感動のあまり、思わずビリビリ!ときてしまった次第です。

最近、ヘッドホン(特にbマークなど)をした方を電車の中でも見かけますが、
音楽も本物志向が強まってきたのではないかと思われます。

そのような中でのTechnicsの復活。これまで日本の家電メーカーが今一つ元気が
ありませんでしたが、このようにブランドが一つ一つ復活していくことで、個性豊かな
商品が出てくればと思います。

CEATECは、10/7(火)~10/11(土)です。お時間あればぜひとも会場へ。

2014年9月9日 和田憲一郎のビリビリ!とくる話

9月8日、米国テスラモータースが日本にてモデルSの納車を開始しました。
昨年5月、まだ日本に1台しかなかった頃に乗る機会があり、先進性と快適性を
兼ね備えた電気自動車だけに、市販の出現を楽しみにしていたものです。

ところが、今回の式典を見て「ビリビリ!」ときたものがありました。それは何と、
日本向けは右ハンドルに直して出してきたではありませんか。

クルマはご承知のように、日本などが採用している右ハンドルと、その他欧米などが
採用する左ハンドルがあります。最初から両方とも計画していれば問題ないのですが、
確かモデルSは米国販売だったので、左ハンドルのみで計画されたと聞きました。

つまり後から右ハンドルを開発したのであり、クルマ屋から言うと、実はこれは
かなり大変なことです。ステアリング位置、ダッシュパネル、ペダルレイアウト、
ディスプレイレイアウトなどかなりの部分を一からやり直さなければならず、
最悪の場合、現在量産している左ハンドルの車体まで影響を受けることとなります。
おそらく、テスラ技術陣は四苦八苦しながら開発したのではないでしょうか。

なお、テスラは、今回のモデルS以外にも、米国で今秋発売予定のSUV版である
モデルX、さらに2017年に廉価版(価格は35,000ドル前後)のモデル3も投入予定です。

また、9月4日には約5,000億円投じるギガファクトリーをネバダ州に設置することを
アナウンスしました。日本の自動車メーカーが電気自動車に対して開発や投資を躊躇
している間に、どんどん先に行ってしまっています。

筆者だけではないと思いますが、最近、EV/PHEV、自動運転車やグーグルのテレマである
「アンドロイドオート」、ワイヤレス給電など、新技術に対して世界の中で地盤沈下が
著しくなってきたように思えます。1980年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバーワン」
ではないですが、バブルを経た後、日本経済が凋落したことを思い出す時期に来て
いるのではないでしょうか。